コルカタの地下鉄はインドで最古の歴史があります。デリーでも地下鉄には乗りましたがコルカタでも短い区間ですが往復で乗ってみましたので、その実体験を元に情報をお届けします。
路線と運行状況
コルカタの地下鉄は、主に以下の路線があります。
- 南北線(Line 1 / Blue Line): ダムダム(Dum Dum)駅からカヴィ・スバシュ(Kavi Subhash)駅までを結ぶ主要路線です。観光地へのアクセスにも便利です。
- 東西線(Line 2 / Green Line): シールダー(Sealdah)からソルトレイク・セクターV(Salt Lake Sector V)を結ぶ路線です。ハウラー(Howrah)方面への延伸も進んでいます。
- 他にも新しい路線が建設・延伸されており、最新の路線図を確認することをおすすめします(駅構内やオンラインで入手可能です)。
運行時間: 通常、朝早くから夜遅くまで運行していますが、時間帯によって運行間隔が異なります。ピーク時は混雑します。正確な運行時間は、各駅の案内やコルカタ・メトロの公式情報を参照してください。
チケットの購入方法
コルカタの地下鉄のチケットは、主に以下の方法で購入できます。今回はマハトマ・ガンジー駅からパークストリート駅までの区間を往復で利用しました。
- 窓口で購入:
- 各駅に「Ticket Counter」または「Booking Office」という窓口があります。
- 行き先の駅名を伝えて料金を支払い、トークン(プラスチック製のコインのようなもの)を受け取ります。
- 外国人専用の窓口がある場合もありますが、一般窓口でも購入できます。
- 混雑している場合は、並んで待つ必要があります。
チケット売り場

- 自動券売機(QRチケット):
- 一部の駅には自動券売機が導入されており、QRチケットの購入が可能です。
- 画面で言語を英語に切り替え、「QR Ticket」を選択します。
- 行き先駅を選択し、支払い方法(現金やUPIなど)を選んで支払いを完了します。
- QRコードが印刷されたレシートや画面に表示されたQRコードを、改札で読み取って入場します。
- メトロカード(Smart Card):
- 頻繁に利用する場合は、チャージ式のメトロカードが便利です。
- 駅の窓口で購入し、必要な金額をチャージします。
- カードを改札機のセンサーにかざして入場・出場します。
- 注意点として、チャージしてから1年使わないと残額が消える場合があるようです。
運賃: 運賃はゾーン制で、距離に応じて異なります。概ね5インドルピーから25インドルピー程度(2025年6月現在)ですが、変動する可能性があります。

改札の通り方
- セキュリティチェック:
- コルカタの地下鉄では、改札に入る前にセキュリティチェックがあります。
- 荷物検査があり、金属探知ゲートをくぐる必要があります。ライフル銃を持った警官が警備していることもあります。
- スムーズに通過できるよう、指示に従ってください。
- 改札機:
- 購入したトークンまたはメトロカードを使って改札を通ります。
- トークン: 改札機の投入口にトークンを入れます。ゲートが開いたら通過します。
- メトロカード: 改札機のセンサー部分にカードをかざします。ゲートが開いたら通過します。
- QRチケット: QRコードリーダーにQRコードをかざします。

ホームでの待ち方と乗車
- 行き先確認:
- ホームに降りる前に、自分が向かう方向のホームであることを確認します。
- 駅名表示板や電光掲示板で、次の列車がどちらの方向に向かうかを確認してください。
- 乗車:
- 列車が到着したら、ドアが開くのを待ちます。
- コルカタの地下鉄の車両は、ドアが手動で開閉するものや、走行中にドアが閉まらないタイプの車両もあるようです(古い情報の場合もありますので、乗車時に確認してください)。
- 車内はエアコンが効いて涼しいことが多いですが、時間帯によっては非常に混雑し、蒸し暑くなることもあります。
- 座席は空いていれば座れますが、混雑時は立ち乗りになります。
- 停車駅の確認:
- 車内アナウンスや電光掲示板で次の停車駅を確認します。
- 降りたい駅をしっかり把握しておくことが重要です。

降車
- 降車準備:
- 降りたい駅が近づいたら、ドア付近に移動します。
- 改札を出る:
- 駅に到着し、降車したら、出口の改札に向かいます。
- トークン: 改札機の投入口にトークンを入れます。トークンは回収されます。
- メトロカード: 改札機のセンサーにカードをかざします。残額が引かれてゲートが開きます。
帰りのパークストリート駅ではトークンをもらいました。

その他注意点
- 写真撮影: 地下鉄構内や車内での写真撮影は、防衛上の理由から固く禁止されている場合があります。注意してください。
- スリ・置き引き: 混雑時はスリや置き引きに注意し、貴重品の管理を徹底してください。
- 女性専用車両: 一部の時間帯や車両で女性専用の区画が設けられている場合があります。
- 英語の案内: 主要な駅では英語の案内表示もありますが、細かい情報はヒンディー語やベンガル語のみの場合もあります。
- 車内の冷房: 車両によっては冷房が効きすぎて寒い場合もあるので、薄手の羽織ものなどがあると良いでしょう。
- 清潔さ: インドの他の交通機関と比べると、地下鉄の駅や車両は比較的清潔に保たれています。

