海外旅行に行った際に困るのが現地の移動手段です。野良タクシーさえ使わなければタクシーを使うのが一番楽ですが、毎回だと費用もかかりますしなんと言ってもローカルの雰囲気を味わえないのが面白くありません。現地の人が使っているローカルの交通機関を乗りこなせれば旅はずっと面白くなりますし現地の人との触れ合いもあるでしょう。
しかし、短期の旅行者にとってローカルの交通機関に乗るのはかなりハードルが高いものです。電車や地下鉄、路線バスなどが整備された国や都市だと簡単な時もありますが、フィリピンはかなりハードルが高い部類になるでしょう。
本記事では、フィリピンのローカル乗合バス【ジープニー】を短期旅行者でも乗れるように2023年10月にフィリピンに行って実際に乗ってみた体験をもとに説明をしていきます。
フィリピンを代表するローカル乗合バス【ジープニー】
ジープニーってどんな乗り物?
ジープニーとはカラフルな見た目と自由な雰囲気が魅力のフィリピンの乗合バスです。第二次世界大戦後にアメリカ軍が使用していたジープを改造して作られた乗り物です。その後、フィリピンの人々の工夫によって、現在のカラフルで個性的な姿に生まれ変わりました。
- 特徴
- 見た目: 派手な塗装や装飾が特徴で、まるで動く芸術作品のよう。路線によってデザインが異なり、乗るたびに新しい発見があります。
- 構造: 車体は開放的で、長椅子が並んでいます。天井も低く、乗り降りする際は注意が必要です。
- 料金: 相当に安く、短距離の移動であれば数ペソで済むことも。基本的に均一料金です。
- 路線: 決まったルートを運行していますが、手を挙げればどこでも乗り降りできます。
- なぜ人気があるの?
- 安さ: フィリピンでは一般的な大衆交通機関であり、他の交通手段と比べて非常に安価です。
- 手軽さ: どこでも乗り降りできるため、観光客にとっても便利な移動手段です。
- ローカルな体験: ジープニーに乗ることは、現地の生活に触れる貴重な体験となります。
- 個性的なデザイン: カラフルで個性的なデザインは、写真映えも抜群です。
事前準備
Googleマップで行き先を検索して移動手段をバスにします。バス停と行き先までのバスが表示されます。
バス停ははっきりと表示がない場合もあります。道路に車が停まっている時には車線に停まって乗り降りをする時もあります。
ジープニの車体には最終の行き先と主要な経由地が書いてあります。しかし、慣れないと車が止まらないと読むことも難しい小さな文字です。
同じ場所でバス待ちをしている現地の人や、その場所にある屋台の人などにこの場所で間違いないか聞いてみましょう。
ジープニーの乗り方
- 停車させる: ジープニーが近づいてきたら、手を挙げて停車させます。運転手に行き先(または目印になる施設など)車が間違いないか確認しましょう。車の後ろが常に空いていて乗り降りします。
- 乗車: 車の中は対面の長椅子が一対あります。空いている席に座りましょう。
- 運賃を支払う: 運転手か、車掌さんがいる場合はその人に運賃を支払います。運賃は均一料金で運転席の上の方に書いてある場合があります。わからない場合は少し多めの金額を渡してお釣りをもらいます。
- 降車: 降りたい場所で「パラ」または「パラパ」(降ります)と叫び、運転手に伝えます。車が停まったらすばやく降ります。ここは恥ずかしがらずに運転手に伝わるように大きな声で叫びましょう。
名物運賃リレー
運賃は基本的に運転手または助手に手渡しで払います。運転中でも前を向いたまま受け取ってくれます。
しかし、席が運転席から離れている場合にはどうするのでしょうか。ここでみられるのがジープニー名物の運賃リレーです。
後ろの席の客がお金を持った手を伸ばすと、途中の客がそのお金を受け取って運転手までバケツリレーのように渡してくれます。そしてお釣りがある場合にはお釣りも逆方向で帰ってきます。
初めての時は不安になりますが、これはお互い様なので心配はないようです。機会があったらご自分もリレーに参加してみましょう。
ジープニーに乗る際の注意点
- スリに注意: 人混みではスリに遭う可能性があるので、貴重品はしっかりと管理しましょう。
- 乗り心地: 道が混んでいると揺れることがあり、酔いやすい人は注意が必要です。
- 交渉: 運賃は距離によって変わる場合があるので、事前に確認しておくと安心です。
- マナー: 周りの人に迷惑をかけないように、マナーを守って乗車しましょう。
ジープニーに乗るメリット
- 現地の生活を体験できる: ジープニーに乗ることは、フィリピンの人々の生活を間近で見ることができる貴重な体験です。
- 運賃が均一:運賃を交渉する必要無い。
- 観光名所へのアクセス: 主要な観光地へのアクセスも可能です。
- 地元の人との交流: 地元の人々と会話をする機会も増え、旅の思い出がより豊かになります。
まとめ
ジープニーは、フィリピンを代表する乗り物であり、そのカラフルな見た目と自由な雰囲気が魅力です。少し勇気がいるかもしれませんが、ジープニーに乗ることで、フィリピンのローカルの生活体験ができるでしょう。