カンボジア・シエムリアップで子どもたちと水かけ祭(クメール正月)

カンボジア
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2023年4月にカンボジアのシエムリアップに滞在しました。タイで有名な水かけ祭・ソンクラーンのことは知っていましたが、カンボジアでも同様の行事があることを知らずに日程を組んだために、カンボジアの水かけ祭(クメール正月)の元日に当たる日に帰国することになってしまいました。前日の夜深夜12時から本格的な水かけ祭が開催されるようでしたが、帰国の前日だったため早い時間帯の子どもたちの水かけに参加しました。

カンボジアのクメール正月

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クメール正月のことを知らずに2週間シエムリアップに滞在していましたが、少し前から街の雰囲気が変わってきていたことには気づいていました。

市場では飾り物や水鉄砲が売られ始めて、近々何かのお祭りがあるのだろうとは思っていました。

オールドマーケットの周辺でもお祭りの一環のような行事が行われていました。

ネットで調べてタイで言うソンクラーンのようなお祭りがちょうど帰国する日程で行われることを初めて知りました。

水かけ祭りの歴史と文化

ソンクランは、タイやラオスなど東南アジア諸国でも行われる伝統的なお祭りです。カンボジアでは、仏教の儀式と結びつき、家族や友人同士でお互いに水をかけ合い、一年の無事を祈る意味合いがあります。

水かけ祭りの魅力

  • 伝統と現代が融合: 古くからの伝統的なお祈りから、若者たちによる水かけ合戦まで、様々な形で新年を祝います。
  • 活気あふれる街: 街全体が水で濡れ、人々の笑顔があふれる、活気に満ちた様子は圧巻です。
  • 地域との交流: 地元の人々と触れ合い、一緒に楽しむことができる貴重な機会です。

カンボジア版のソンクラーンはクメール正月と言って、大晦日に当たる日の深夜12時を過ぎてから水かけ祭が始まるようです。翌日は朝からやっているようなのですが、私は元日に当たる日に日本に帰国するため昼間の水かけには参加できそうにありませんでした。

それでも何かしら雰囲気だけでも味わえるのかも知れないと、小さな水鉄砲を買いました。

お店の子供も気が早く水鉄砲の練習をしていました。

水かけの当日(クメール正月の前夜)

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街のメイン道路は封鎖されて歩行者専用道路になり、ステージが組まれて大音響のリハーサルが始まりました。

夕暮れ時になったので、濡れてもいい服に着替えてタオルも準備して街の中心部へ向かいました。

正式に始まる前なのでまだ街は静かでしたが、夜の早い子供達はすでに完全装備で歩いています。

しかし、街の中心部は外国人観光客が多いので、子供たちは外国人に向かって水をかけられません。仲間内でかけ合うくらいでした。中には背中に水のタンクを背負っている装備の小さな男の子もいるのですが、人に水をかけるのを躊躇して歩いているだけです。

そこで、私が小さな水鉄砲でその子に水をかけてやって、打ち返して来いとジェスチャーで促しました。打ってもいいんだよとメッセージが伝わったので、その子も本格水鉄砲で打ってきました。

水をかけられて大袈裟にリアクションをしてやるととても喜びます。そうやって子供たちにちょっかいを掛けながら打ったり打たれたりして遊びました。

夜9時を過ぎたころ、さすがに子どもの相手は疲れてしまい、翌日の帰国にも障るといけないので宿へ帰りました。深夜12時のカウントダウンとそれから始まる大人の本気の水かけには参加しませんでした。

後日YouTubeで動画を見たら相当な盛り上がりのようです。

帰国の日(クメール正月の元日)

翌日帰国の準備をしてトゥクトゥクで空港まで向かいました。空港までの道には道沿いの家の人がホースや桶を家の前に並べて、道を走る車にだれかれ構わず水をかけてきます。道路の方にもトラックの荷台に数人の完全武装した水鉄砲隊が陣取り、道路と車の間で銃撃戦をやっていました。

私の乗っトゥクトゥクは骨組みだけで水を避けるものは何も無いので、道から水をかけられるとずぶ濡れです。中には外国人が乗っているのがわかると遠慮する人もいたのですが、遠慮するな打ってこいとジェスチャーで煽ってやりました。空港に着く頃にはずぶ濡れでした。

水かけ祭りのことを何も知らずに日程を組んでいたために中途半端に帰らなければなりませんが、この時期の東南アジアは酷暑期なので、あえてこの時期に旅行をするのは考えものです。

でもカンボジアだけでなくタイや周辺国でも同様のお祭りはあるようなので、この時期に東南アジア旅行を組むのなら日程を考慮して、完全装備で参加するのも思い出になるでしょう。


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