24年08月インドネシアの入国手続に旧サル痘のデジタル申告義務化

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2024年8月29日、在インドネシア日本大使館からインドネシア入国手続きに関する通知がありました。

伝染病のエムポックス(旧称サル痘)のインドネシア国内流入を防ぐために入国規制を強化するという内容です。

その通知を以下に引用します。

● インドネシア運輸省は、エムポックス(旧称:サル痘)のインドネシア国内流入を防ぐため入国規制を強化すると発表し、インドネシアへ入国する全ての渡航者を対象にSATUSEHAT Health Passの電子自己申告フォームに健康状態及び渡航歴などを入力することを義務付けました。

1. インドネシア運輸省は、エムポックス(旧称:サル痘)のインドネシア国内流入を防ぐため入国規制を強化すると発表し、インドネシアへ入国する全ての渡航者を対象にSATUSEHAT Health Passの電子自己申告フォームに健康状態及び渡航歴などを入力することを義務付けました。
(注) 本制度を定めた通達(航空総局長通達2024年第5号)は8月27日から有効となっていますが、スカルノハッタ空港検疫所からの情報によれば、8月29日19時からスカルノハッタ空港及びバリのングラライ空港において開始し、他の空港においては順次開始予定とのことです。

2. 具体的な手続きの流れは以下のとおりです。

(1)インドネシアに入国する海外渡航者(フライト乗務員、乗客)は、出発空港にて、SATUSEHAT Health Pass(https://sshp.kemkes.go.id/ )の電子自己申告フォームに記入する。
(注)本件申告フォームは、ウェブシステムであり、以前コロナ禍の際に使用したSATUSEHATアプリではありません。
(2)全ての事項に記入するとQRコードが表示されるため、スクリーンショットまたはプリントアウトしておく。
(3)到着時の空港でQRコードを提示する。
(4)到着時の空港では、別途体温検査等を実施する場合もあり、発熱がある場合は、PCR検査等を実施する。

3. 電子自己申告フォームは小人・幼児も含めて一人ずつ行います。お子様の入力については、保護者が代わって行い、別々にスクリーンショットまたはプリントアウトしておく必要があります。

在インドネシア日本大使館

エムポックス(サル痘)とは?

エムポックスは、ポックスウイルス科オルソポックスウイルス属に属するエムポックスウイルスによる感染症です。かつてはサル痘と呼ばれていましたが、2023年5月に感染症法上の名称が「エムポックス」に変更されました。

感染経路

  • 人から人への接触: 感染者の発疹や体液との直接接触、呼吸器飛沫、汚染された物品との接触などが主な感染経路です。
  • 動物から人への感染: アフリカの齧歯類や霊長類が自然宿主と考えられており、これらの動物との接触によって感染する場合もあります。

症状

潜伏期間は通常5~21日ですが、発症すると以下の症状が現れます。

  • 発熱: 高熱、寒気
  • 全身症状: 頭痛、筋肉痛、倦怠感、リンパ節の腫れ
  • 発疹: まず顔面に現れ、その後全身に広がります。発疹は、赤い斑点から水疱、かさぶたへと変化していきます。

重症化

多くの場合は2~4週間で自然に治癒しますが、小児や免疫力が低下している人などでは重症化し、死亡することもあります。重症化すると、皮膚の二次感染、肺炎、脳炎などの合併症を引き起こす可能性があります。

治療法

現在、特効薬はありません。対症療法が中心となり、発熱や痛みを緩和するための薬物療法、二次感染の予防などが行われます。天然痘ワクチンが一定の効果を示すことが知られていますが、一般には接種されていません。

予防

  • ワクチン接種: 天然痘ワクチンが一定の効果を示しますが、一般には接種されていません。
  • 感染予防: 感染者の発疹や体液との直接接触を避け、手洗いなどの衛生習慣を徹底することが重要です。
  • 動物との接触: アフリカの野生動物との接触を避けることが大切です。

現在の状況

2022年以降、世界各地でエムポックスの感染が確認されています。WHOは、2023年5月に公衆衛生上の緊急事態を宣言しました。

インドネシア入国時の手続き(SATUSEHAT Health Pass)

インドネシアに入国する全ての渡航者に出発空港で【SATUSEHAT Health Pass】の電子自己申告フォームに記入して、送信後に表示されるQRコードを保存しておきます。

到着時に空港でQRコードを表示します。

SSHP
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まとめ(注意点)

今回の措置は始まったばかりです。今後変更もあると思いますので、常に最新の情報を取得するように注意してください。

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