フィリピンの超ローカル乗合バス【ジープニー】ミンダナオ島ダバオ編

フィリピン
DSC_0355

フィリピンのジープニーについては過去記事でマニラ編を書いています。
フィリピンのローカル乗合バス【ジープニー】に乗る方法(マニラ編)

乗り方はマニラとほとんど変わることはないのですが、ダバオのジープニーが2024年に廃止されるという噂があり、その真相について調べてみました。

ダバオのジープニー

ジープニーはフィリピン各地にありますので、マニラ編でお伝えした内容と同じところが多いのですが、簡単にジープニーについて再確認をしておきます。

ジープニーの特徴

  • カラフルな外見: 各ジープニーは、オーナーの個性によってカラフルに装飾されています。花柄、アニメキャラクター、風景画など、そのデザインは多種多様です。
  • 改造されたジープ: 米軍の払い下げ車両を改造して作られており、車種によって形や大きさが異なります。
  • ルートの多様性: それぞれのジープニーは決まったルートを運行しており、目的地に合わせて乗り継ぐ必要があります。
  • ローカルな雰囲気: 地元の人々と触れ合うことができる貴重な機会です。

ジープニーの乗り方

DSC_0356
  1. 停車場所を探す: ジープニーは決まった停留所ではなく、道端で手を挙げれば停まります。ところどころしばらく停車するスポットもあります。ここには案内人が待機していて客捌きをしています。どのジープニーに乗ればいいかわからない時にはこの人に行き先を言えばどの車に乗ればいいか教えてくれます。
  2. ルート番号と目的地表示:ダバオのジープニーの車体にはルート番号か目的地の地名が書いてあります。ルート番号の車は行きも帰りもわかりやすのですが、地名表記の車は慣れないので乗る前に人に聞くなどして確認しましょう。
  3. 目的地を伝える: 運転手か車内の乗客に、目的地を伝えます。タガログ語(セブアノ語)や英語で伝えるとスムーズです。
  4. 料金支払い: 市内なら均一料金なので降りるまでに運転手に支払いをします。たいてい20ペソ以下なので小銭のコインでピッタリ渡すほうがいいです。料金は運転席の上のあたりに書いてあります。小さくしか書いてないと思いますので、わからない場合は運転手か他のお客さんに聞いて確認しましょう。席が後ろの方になって運転席まで手が届かない場合はお金を手に持って腕を伸ばせば他のお客さんがそのお金を運転手までリレーしてくれます。お釣りがある時もリレーで帰ってきます。
  5. 降車: 目的地に着いたら、運転手か他の乗客に降車したい旨を伝えます。またはコインで金属の部分をコンコンと叩くか、車の屋根をどんどんと叩いて合図します。

ジープニーに乗る際の注意点

  • 混雑: ラッシュ時は非常に混雑するので、時間に余裕を持って乗車しましょう。
  • 貴重品管理: 車内は混雑するため、貴重品はしっかりと管理しましょう。
  • 乗り降り: 車が動き出す前や停車中に、安全に乗り降りしましょう。

ジープニーの魅力

  • ローカルな体験: 地元の人々との交流を楽しめます。
  • カラフルな風景: ダバオの街並みを彩るカラフルなジープニーは、写真撮影のスポットとしても人気です。
  • 安価な交通手段: タクシーに比べて非常に安価に移動できます。

ダバオのジープニーが廃止されるという噂

ダバオのジープニーの廃止については過去に様々な情報が錯綜し人々の間で混乱が見られました。

結論から言うと、現時点ではジープニーが完全に廃止されるという決定は出ていません。

過去と現在の状況

  • 廃止の動き:
    • フィリピン政府は、老朽化したジープニーの置き換えを目指し、より安全で快適な公共交通機関への転換を推進してきました。この計画の一環として、ダバオ市でも新しいタイプの公共バスを導入する動きがありました。
    • このような動きから、一時はジープニーが完全に廃止されるのではないかという噂が広まりました。
  • 現状:
    • 政府の計画は、ジープニーを完全に廃止するのではなく、近代化し、より安全な車両に置き換えるという方向性へとシフトしています。
    • ダバオ市においても、ジープニーのドライバーに対する支援策が強化され、新しい車両への移行が段階的に行われることになっています。

なぜ廃止の噂が広まったのか?

  • 老朽化問題: フィリピンのジープニーは、老朽化が進んでおり、安全面や環境面での課題が指摘されていました。
  • 近代化の必要性: フィリピン政府は、都市の近代化を進める上で、公共交通機関の改善が不可欠と考えていました。
  • 新しい交通システムの導入: 新しいタイプの公共バスの導入が開始され、ジープニーの役割が低下するのではないかと懸念されたためです。

今後の展望

  • ジープニーの存続: ジープニーは、フィリピンの人々の生活に深く根付いており、単なる交通手段を超えて、文化の一部となっています。そのため、完全に廃止されるのではなく、ある程度の数のジープニーが存続する可能性が高いです。
  • 段階的な移行: 新しいタイプの公共バスとの共存、または段階的な置き換えが行われると考えられます。
  • ドライバーへの支援: ジープニーのドライバーに対して、新たな職業への転換支援や、新しい車両の購入資金の支援などが行われる予定です。

まとめ

ダバオのジープニーは、廃止されるのではなく、より安全で快適な車両へと進化していくことが予想されます。現時点では、ジープニーが完全に姿を消すことはありませんが、その数は減っていく可能性があります。

実際、ジープニーはバスが通れるような道ばかりではなく住宅街の小さな道まで走っています。また同じ路線の車がたくさん来るので、待ちが長いということもありません。この便利さをバスで解消されるとは思えないのです。


タイトルとURLをコピーしました