【聖地巡礼】和布刈(めかり)神事で有名な北九州市門司区和布刈神社

神社・民俗学
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関門海峡の門司側の突端にこの神社があります。関門大橋のすぐ下にあり絶景です。

和布刈神社~関門海峡を見守る導きの神様~

1800年の歴史を誇る、九州最北端の神社

福岡県北九州市門司区、九州最北端に位置する和布刈神社。その歴史は古く、約1800年前の仲哀天皇の時代に創建されたと伝えられています。

和布刈神社は、単に歴史が古いだけでなく、その立地と信仰の対象が特徴的です。関門海峡を見下ろす断崖絶壁に建てられ、古くから航海の安全や漁業の守り神として崇められてきました。

御祭神は潮の満ち引きを司る「瀬織津姫」

和布刈神社の主祭神は天照大御神の荒御魂、またの名を瀬織津姫。瀬織津姫は、古くから水の神様として信仰されており、特に潮の満ち引きを司る神様として知られています。天照大御神と瀬織津姫が同じ神とするというのは初めて聞きました。瀬織津姫は記紀神話にも出てこない謎の神です。社伝では月の女神とされています。天照大御神は太陽神、瀬織津姫は月の女神、この神が同じ神というのはたいへん興味深いですね。

関門海峡は、潮の流れが速く、古来より航海が難しかった場所です。そのため、海を渡る人々にとって瀬織津姫は、安全な航海を祈る大切な存在だったと言えるでしょう。

和布刈神社の由緒

和布刈神社は、約1800年前の仲哀天皇の時代に創建されたと伝えられています。神功皇后が三韓征伐から帰還し、この地で戦勝を祝い、神を祀ったのが始まりとされています。奉賽の思召(ほうさいのおぼしめし)

その後、関門海峡の激しい潮流の中、航海の安全を祈る人々によって信仰を集め、現在に至っています。

和布刈神事とは?

和布刈神事は、毎年旧暦の元日に執り行われる、和布刈神社の最も重要な祭事です。神功皇后が三韓征伐から凱旋した際に、早鞆の瀬戸のワカメを神前にささげたという古事から始まったとされています。

神事では、神職が干潮の海に降りて鎌でワカメを刈り取り、それを神前に供えて航海の安全や豊漁を祈願します。この神事は、古くから「神事を見ると目がつぶれる」と言われ、神罰を恐れて拝観する者はいませんでしたが、戦後から拝観が解禁されました。

和布刈神事の見どころ

  • 横代湯立神楽: 神事の前に奉納される神楽で、神職が湯を沸かし、その湯で身を清める儀式です。
  • ワカメ刈り: 神職が海中でワカメを刈り取る様子は、神事のハイライトです。
  • 神前に供える: 刈り取ったワカメを神前に供え、航海の安全や豊漁を祈願します。

和布刈神社の神宝

和布刈神社には、数多くの神宝が伝承されています。その中でも特に有名なのは、神功皇后が三韓征伐の際に海の神「アズミノイソラ」から潮を操る「満珠」と「干珠」です。これらの神宝は、神社の宝物殿に収められ、年に一度、神事の際に公開されることがあります。

和布刈神社の魅力

  • 絶景スポット: 関門海峡を一望できる絶景スポットとして知られています。特に夕焼け時の景色は、訪れる人を魅了します。
  • 歴史と伝統: 1800年の歴史を持つ古社であり、多くの歴史と伝統が息づいています。
  • パワースポット: 瀬織津姫は、導きの神様としても信仰されており、多くの参拝者が訪れます。
  • 自然との一体感: 断崖絶壁に建てられた神社からは、自然の雄大さを感じることができます。

和布刈神社でできること

  • 参拝: 本殿でお参りし、心身を清めましょう。
  • 海を見渡す: 関門海峡の雄大な景色を眺め、心を解放しましょう。
  • お守りやおみくじ: 和布刈神社オリジナルのお守りや、開運を祈願するおみくじを引くことができます。
  • イベント参加: 年間を通して様々なイベントが開催されています。
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アクセス

  • 電車: JR門司港駅よりバスで約15分
  • 車: 中国自動車道下関ICより約20分

まとめ

和布刈神社は、歴史と自然が融合したパワースポットです。関門海峡の絶景を眺めながら、心身をリフレッシュしたい方におすすめです。ぜひ一度、訪れてみてはいかがでしょうか。

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