インド オールドデリーの風景 IT大国・経済発展は幻想なのか?

インド

2024年2月、タイのバンコクを経由してデリー空港に深夜到着しました。地下鉄デリーメトロに乗って今回滞在したオールドデリー地区に着いたのがまだ暗い午前4時。

駅前通りをホテルまで向かうとすでに屋台は営業していて、オートリキシャに溢れていた。けたたましいクラクションを聞きながらホテルにチェックイン。

現在のインドと言えばITの国、経済発展目覚ましくやがて日本も抜かれると聞いていた。しかし、翌朝目にしたデリーの風景はまるでタイムスリップしたかのようなものでした。

IT大国・経済発展の幻想を打ち破られた初日

空港から市内へ

デリーのインディラ・ガンディー国際空港からオールドデリーに地下鉄で移動しました。セキュリティの荷物検査を通過して、切符を買うために長い列に並ばなければならなりませんでした。係員のいる窓口で買った切符はQRコードを印刷したレシートのような薄い紙。これを改札機で読み取って入場します。アナログなのかITなのかわからないシステム。

到着した駅でまたQRコードを読み取らせて改札を抜けるのですが、読み取りエラーが続出して渋滞ができていました。改札を抜けても使った切符は回収されないから床に散乱してゴミだらけ。ゴミ箱も無い。

まさかのホテルのチェックインシステム

いつものようにホテルの受付でチェックインをしようとすると、取り出されたのは紙の帳面!今までどんな途上国と言われる国でもコンピュータで受付してくれていたが、まさかIT大国のインドのホテルで超アナログな紙の帳面に手書きで記入するとは。しかもパスポートを返却してくれるのが2時間後だという。これは衝撃でした。

夜が明けて見えた風景

街のカレー屋台チャパティを焼いている

明るくなって朝のチャイを飲みにホテルを出たところ、見えてきたのは道路脇に並ぶ屋台。

牛が荷車を引いている、肩に荷物を乗せて運ぶ人、大八車が細い路地から出てくる。

コンビニやスーパーのような店はどこにも無い。

その風景はスマホを手に持っていることを除けば40年前に旅行した中国の当時の風景を思い出させる。

スパイス市場の入り口

 

 

 

 

雑貨品を買いたければ小間物屋のようなところで買うしかない。もちろん値札は付いてないからいちいち聞かなければならない。

 オールドデリー駅前通りから脇道に入ったところに市場街があって、衣類や雑貨、スパイスの店が並んでいる。それらの店の前には食べ物の屋台があって、チャイや軽食を安く提供している。

 

 

夜の街並み

夜になってもネオンも無いから街全体が暗い。屋台裸電球の灯りで営業しているので食事も暗い中で食べなければならない。

2月だったので、夕方6時を過ぎるとあっという間に暗くなってくる。食べ物の屋台は朝や昼より夕方の方が活気があって、みんな暗い中黙々と食べている。

この雰囲気は慣れると心地がいい。地元のインド人と並んで立ち食いご飯を食べていると旅の達人になったような気がしてくる。

このあたりで唯一明るいのはオールドデリーの駅の中だろう。

夕方ご飯を済ませると散歩がてら駅の中に入って、待合室の中で寝そべる人たちと並んでボーッとするのが日課になった。

後日、ニューデリーにも行く機会があったが、高層ビルなどは無く、オールドデリーよりも屋台が密に並んでいて車の数が多いくらいだった。

日本にいるときに持っていたIT大国インドはどこにあったのだろう?

皆さんもデリーに行く機会があったらこの雰囲気を味わってほしいものです。

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