2024年4月にネパールのポカラに滞在しました。ネパールの観光案内ではポカラのレイクサイドから眺めるアンナプルナ連山の写真が必ず使われています。今回初めてのポカラ訪問にこの美しい光景が見られるものと信じていました。
見えない!アンナプルナ連山
カトマンズから12時間のバスの旅でポカラに着いた時はすでに暗くなっていました。翌朝いくら眺めても見えるはずのアンナプルナ連山がどこにも見えませんでした。宿の人に聞いてみたらここからでは見えない。山の上に行かなければと教えてもらいました。
ネットで調べたところ、【サランコット展望台】がある、そこに行くなら日の出の時間が最高だと書いてありました。当時の日の出時間は早朝5時。歩いていける距離ではありましたが、そうなると宿を出るのが真夜中になってしまいます。
そこで、バイクをレンタルしてして行くことにしました。ポカラの街にはバイクレンタルの取次店がそこらじゅうにありましたので、その中のひとつと契約をして翌朝早く出発をしました。
サランコット展望台から見えたもの・見えなかったもの
30分ほどで展望台まで行くことができました。周囲はまだ暗かったのですが、すでに多くの観光客が来ていました。
展望台の一角で日の出を待っていると、東の空がオレンジ色に染まり始めました。
あっという間に日が登り明るくなっていきました。
ところが、日の出はこんなに綺麗に見えたにも関わらず、肝心のアンナプルナ連山がどこにも見えません。方角も確かめましたが雲なのかモヤなのかが見えるだけでした。
おそらく現在では中国に近い地域はラオスのルアンパバンの夕日が見えなっかたように、1日中空はこのような状態なのだとわかりました。
展望台からの帰り道のお土産物屋には本来なら見えたはずの綺麗な山の写真の絵葉書を売っていたのはなんとも皮肉的でした。
日本山妙法寺
一度山を下り、宿に帰って休んだ後今度は湖を挟んだ反対側の山の上にある日本山妙法寺と巨大なシヴァ神像に行くことにしました。
日本山妙法寺は日本の日蓮宗が建てたお寺です。山の上に建つ仏塔は麓のレイクサイドからでもよく見ることができます。
道路からは少し歩かなければなりません。車は入れない狭い道で、バイクでも通れない石ころだらけの道でした。
お寺の警備のネパール人は、私が日本人だとわかると「ナムミョウホウレンゲキョウ」と挨拶をしてくれました。
階段の下で靴を脱ぐのはよくあることですが、静かにしろとくどいくらいに注意書きがありました。そんなに騒ぐ人が多いのでしょうか?
巨大なシヴァ神像はもはやテーマパークだった!!
日本ザン妙法寺からバイクで数分のところに、ヒンドゥー教の最高神シヴァ神の巨大な像が建っています。
ここは道が整備されていて駐車場もあり敷地まで車で入りことができます。参道にはカフェやお土産物屋が並んでいました。
シヴァ神像の参拝は無料です。この日が日曜日だったからでしょうか。とても多くの参拝客、特に家族づれがたくさん来ていてもはやテーマパークのようでした。
像の周囲にはびっしりとリンガとヨーニ(男根と女陰をシンボル化した石像)が並んでいました。これはお布施を一定額して奉納するもののようで、奉納者の名前が書いてありました。
まとめ
楽しみにしていたアンナプルナ連山はとうとう見ることができませんでした。季節によっては見ることができるのかは分かりません。しかし、観光案内のような綺麗な状態では見ることはできないのではないかと思います。
山の上の展望台には車をチャーターするかバイクをレンタルする方がいいと思います。まる1日借りるのであれば、反対側の妙法寺やシヴァ神像にも行くことをお勧めします。