東南アジア諸国でも中華正月(旧正月)は華僑を中心にお祝いをします。2024年のタイチェンマイ滞在中に中華正月を体験しましたのでその時の様子をご案内します。
中華正月とは?
中華正月(旧正月)とは、歴史的に中華文明の影響を受けた国で華僑を中心に旧正月(旧暦の正月:新暦の1月末から2月上旬ごろ。年によって時期がずれる)にお祝いをする習慣のことです。
中華正月が近づくと街の雰囲気も一変する
中華正月が近くなると中華街ではない地区の市場でも飾り物や食べ物が売られるようになります。
写真のような紅白饅頭や月餅のような食べ物など普段の市場では観たことがないようなものが派手な包装で売られるようになります。
これらの商品はだいたい1週間前くらいから店頭に出るようになります。色が派手なこともあって市場全体の雰囲気まで変わったような気がします。
私がいつも買い物をしているチェンマイ門市場やハイヤー地区のローカル市場でも土曜です。
こういう商品は華僑だけでなくタイ俗の人たちも買うんでしょうか?買っている人を観察してもよくわかりませんね。
当日の中華街の雰囲気
中華正月の当日、昼と夜にチェンマイの中華街に行ってみました。チェンマイの中華街は旧市街のターペー門から北東の位置に自転車で10分くらいの距離ににあります。
いかにも中華風の寺院があり、道には飾り付けもされていてたいへんきれいです。
地元の中華系の人だけでなくて、欧米人などのの観光客もチャイナドレスのコスプレをして楽しんでいました。
大通りではイベントが開催され、屋台も並んでお祭り気分を盛り上げて華やかです。
ちょうど行った時間では中華風のファッションショーが開かれていて大勢のお客さんが集まっていました。
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大音響の爆竹
道教の寺院の前ではずっと爆竹を鳴らしていて近くにいると耳が痛くなるほどでした。博打機を鳴らすのは魔除けの意味があるようです。お参りにきた人が爆竹を買って係の人に渡すとその家族のために火を付けて鳴らしてくれるそうです。これは夜までずっと続いていました。
夜の中華正月
いったん宿に帰って夜の8時過ぎに再度中華街へ行きました。聞いたところによるとこの時間から龍踊りならぬ竜踊りを見られるということでした。
昼にイベントをやっていた大通りに行ってみると、長崎くんちの龍踊りのような竜踊りをやっていて大勢の観光客が取り囲んで見ていました。
まとめ
中華街に入るとタイにいることを忘れてしまいそうになる雰囲気でした。翌日には市場から正月ようひんは消えていて日常のタイの市場に戻っていました。年に一度東南アジアにおける中華文明の歴史的な影響を見られる体験でした。